建築史の宝庫 中之島
弊社の建築工事も落ち着き、現在は新規物件の仕入れ調査のために、色んな地域の役所にお邪魔しています。 そんな中、先日大阪市役所へ行ってまいりました。 その隣で改修工事をされていた府立中之島図書館のシートが外れ、全景を望むことができました。 住友家の寄付により造られたというこの重厚感たっぷりの建築物は、改修工事を経て、また長期間府民に愛され利用されることでしょう。
中之島には他にも歴史的建造物が存在します。 そのひとつがこちら「日本銀行 大阪支店」ですね。 設計者は、「近代日本建築の父」と呼ばれた辰野金吾氏です。 代表的な作品に、日本銀行本店や東京駅があります。
玄関には、古代ギリシャの神殿建築に多く用いられた柱がデザインされています。 柱頭に羊の角の渦巻きのような形をしている「イオニア式」と呼ばれる様式で、代表的なものではパルテノン神殿やローマのコロッセウムの2層部分に用いられている柱頭デザインです。
「中央公会堂」です。 こちらも先ほど紹介した辰野金吾氏が設計顧問として参加された建築物です。 赤レンガ造りやシンメトリーなどの特徴から、今話題の「東京駅」をイメージするのは私だけでしょうか。 余談ですが、中之島中央公会堂の中にあるレストラン「中之島倶楽部」は、当時の面影を感じることができる空間になっています。 ご興味のある方は一度、お試しください。