スペイン マドリード旅行
レスピラーレ畑原通、苦楽園三番町、そしてアリシア畑原通の工事が無事に竣工し、新規プロジェクト始動までの間に、一週間ほどの休暇を頂き、スペインのマドリッドへ行ってきました。
マドリッドへは、関西空港からオランダ アムステルダム スキポール空港で乗継を経て、約15~6時間かかります。
こちらは途中のスキポール空港の様子です。
オランダを代表するキャラクター「ミッフィー」がいます。
チューリップ屋さんです。
草花を愛する弊社の代表へのお土産にと、帰国の際に冷蔵庫で冷やされた球根を購入しました。
しかし日本の気候では、今の時期は育たないらしく、半年くらい冷蔵庫で保管して頂かないといけなかったようです(汗)。
こちらは空港の男子便所です。
写真のためサイズが分かりにくいですが、平均身長世界一といわれるオランダらしく、小便器がとても高い位置に設置されています。
オランダから約2.5時間程度、無事にマドリッドに到着しました。
早速、街中を観光していきます。
まずは、マドリッドの中心『プエルタ・デル・ソル』のクマとヤマモモの像から出発です。
ヨーロッパの街らしく、石造りの古く重厚な建物が並んでいます。
建物の高さがある程度統一されており、派手な電飾看板などもないので、街並みが美しく見えます。
こちらは、住宅街です。
古い建物が多く外壁の色は異なりますが、高さと窓の形状の統一感があるためか、とても綺麗に見えます。
同じく、住宅街です。
狭い道で路上駐車が多いのですが、なぜか圧迫感がありません。
その理由はこちらでしょうか?
電気設備が道路に埋設されているため電柱がありません。
きっとメンテナンスや引き込みは大変ですが、電柱や電線が街並みに与える圧迫感を改めて感じました。
石の目地を高圧洗浄機で綺麗に洗っている方もいました。
日本で外壁を、日々このようにメンテナンスしている光景はあまり見ません。
街中のいたる所で、建物に足場を架けて改修工事を行われています。
「ヨーロッパでは、石造りで地震がないから、建物が長く維持できる」と思っていましたが、当然ですがしっかりとメンテナンスされているということもわかりました。
今回宿泊したホテルの部屋の様子です。
このホテルも古い建物をリノベーションして利用しています。
トイレとビデです。
使用方法はなんとなく理解しているつもりですが、馴染めずに今回も使用しませんでした。
ヨーロッパに来ると街並みや建物、城や遺跡などを見るために移動するので、毎日石畳の道を二万歩以上歩きます。
石畳は、アスファルトと違い固く足に疲労が溜まります。そのためバスタブ付きのホテルはありがたいです。
2日目の午後にホテルに帰ると、知らない人が部屋の浴槽で何か作業をしています。
話を聞いてみると、この部屋から階下へ水漏れが発生しているため修理しているとのことでした。
床に転がっているのはコーキングのようです。
しかし、バスタオルは敷いているものの土足で浴槽内に入り、マスキングテープなどで養生もせずにコーキング、勿論ヘラなどは使用せず指でコネコネ擦り付け、指についたコーキングを部屋に備え付けのトイレットペーパーでふき取り完了。
コーキングした箇所はオーバーフロー管の周囲。
「階下で水漏れするくらいの量なら、原因は絶対そこじゃない」と思っていましたが、案の定翌日フロントから「浴槽からの水漏れが止まらないからバスタブに水を溜めないでくれ」と言われました。
勿論、丁重にお断りして部屋を交換してもらいました。
こちらはマドリッドから北西へ約95㎞に位置するセゴビアにある城「アルカサル」です。
ディズニー映画「白雪姫」のモデルになった城のようです。
城から眺めたセゴビアの街並みです。
ヨーロッパの原風景を臨むことができます。
ローマ時代(約2000年前)に建築された水道橋です。
この水道橋により15㎞以上離れたフェンフリア山脈から水を引いていたようです。
この石造りの水道橋にはセメントや漆喰などの接着剤が一切使用されておらず、柱とアーチを構成して力のバランスを確保しているとの事です。
ローマ時代の土木技術の高さがわかります。
マドリッドにある世界最古のレストラン「ボティン」です。
店頭にギネスの登録書が飾ってます。
なんと1725年開業、
日本では「暴れん坊将軍」で有名な八代将軍、徳川吉宗の時代というから驚きです。
店内の様子です。
重厚感のある雰囲気です。
名物の子豚の丸焼きを頂きました。
少し癖がありますが、おいしかったです。
もう一つ、有名なお店をご紹介します。
こちらは1894年に開店したチュロスのお店「チョコラテリア・サン・ヒネス」です。
明治27年ということですので、日清戦争の頃のようです。
訪れたのは夜10時頃でしたが店内は満席、大量のチュロスが作られていました。
とても美味しく頂きました。
写真は、最終日に訪れた「トレド」です。
「もし1日しかスペインに居られないなら迷わずトレドへ行け」という格言があるとの事ですが、本当に美しい街でした。
ローマ時代に築かれたトレドは、560年にキリスト教の西ゴート王国の首都になり、その後イスラム軍に責められ占領され、再度11世紀にキリスト教国の首都になりました。
その歴史背景から、トレドは単に美しいというだけでなく、キリスト教とイスラム教が融合した街並みになっています。
それが街の周囲にある城壁からも見受けられます。
城壁の塔屋ですが、円形になっています。
これはイスラム教時代のものです。
同じ城壁ですが、こちらの四角柱の形状をしているものはキリスト教時代に建築されたものだそうです。
こちらはトレドの街並みです。
様々な種類の外壁があります。
ガイドの方の話によると、この小さなレンガ積みはイスラム教の建物の特徴だそうです。
同じレンガでも、こちらのレンガ造りの建物はキリスト教時代のもののようです。
最近、日本の住宅の門柱でも鋳物の表札が流行っていますが、レンガ造りの壁と木の窓枠、鋳物の表札が綺麗にマッチしています。
こちらも壁はレンガと石が貼られています。
しかしよく見ると、違和感を感じます。
これは外壁に描かれたトリックアートだそうです。
このようなトリックアートが施された建物がたくさんありました。
こちらはの建物は、壁だけでなく窓に掛かったブラインドもトリックアートで描かれているそうです。
世界遺産に登録された街の外壁に、このような遊び心をもって接することができるなんて、スペイン人のユーモアを感じます。
私は、歴史的に価値のあるものに対し「見る」という位置で接することが多いですが、彼らは「使う」とか「楽しむ」という観点で接していることがわかります。
最後の写真は、マドリッドにある王宮です。
昨年バルセロナを訪れましたが、同じ国でもマドリッドには全く異なる建物や文化があり、多くの刺激を受けることができました。
撮影が禁止のため、王宮の室内の様子やソフィア王妃芸術センターで見たピカソの「ゲルニカ」などはご覧いただけないのが残念ですが、心が動かされる体験をすることができました。
年度末の忙しい時期にもかかわらず、このような機会を与えてくれる会社や協力会社の皆様に心から感謝すると伴に、明日からまた、お客様にご満足頂ける家造りができるよう精進していきたいと思います。