新築一戸建枚方市 レスピラーレ津田駅前A号地 深基礎部施工
先日、地盤改良が完了した津田A号地もいよいよ本格始動、まず基礎工事の着工です。
造成の関係上、敷地内に法面があるA号地は、基礎の一部を深くする深基礎を採用しました。
図面の赤囲いが深基礎部分です。
写真は、深基礎部分の捨コンクリートです。
捨てコンクリートは構造耐力には影響を与えるものではありません。
基礎の配置を表したラインを記すために打設されるコンクリートで、建築用語で「墨出し」と呼びます。
「捨コン」「墨出し」が完了すると、次は配筋です。
写真は、基礎立上り部分の配筋ピッチの確認を行っている様子です。
図面に記載のとおり、縦・横とも200mmピッチで鉄筋を配置していることを確認致しました。
深基礎部の配筋も問題なく完了し、次は型枠工事に入ります。
写真は、基礎立上り部の型枠を組んだ様子です。この型枠にコンクリートを流し込んでいきます。
ここで大切なチェックポイントは、立上り部の「かぶり厚」の確認です。
「かぶり厚」とは、アルカリ性のコンクリートで鉄筋を包むことにより、鉄筋が錆びることを防止しているため、建築基準法で鉄筋を包むコンクリートの厚みを厳密に規定しています。その厚みを『かぶり厚』と呼び、各部位によってその厚みは異なり、基礎の立上り部のかぶり厚は40mmとされています。
おっと、かぶり厚が40mm以上確保されていません。
一部の鉄筋が型枠に接するくらい一方向へ寄っています。
これは、問題です。
すぐに建築会社へ是正依頼をしました。
こちらが是正後の様子です。
鉄筋と型枠の距離がしっかりと確保されていることが解ります。
他の箇所もドーナッツと呼ばれるスペーサーを使用し、しっかりとかぶり厚が確保されました。
これで安心してコンクリートの打設ができます。
弊社の分譲物件では、設計監理者、工務店の現場監督、そして自社の担当者の3名でしっかりと現場を管理しております。
だからこそ、今回のような重大なミスを事前に防止することができます。