外壁下地、サイディング施工前の様子です。

白のシートが「透湿防水シート」、雨から家を守る製品です。
上部から流れ伝う雨水を受けないように、下から順にシートを貼りあげていきます。

シートに必要な重ね代が印刷されているため、重ね代不足が一目でわかります。

写真は指でシートをめくっているので破線が見えますが、適切に重ね代を確保されていました。

こちらは壁内を貫通するバルコニー排水管のようすです。
管を通すために透湿防水シートを欠いた部分には、防水テープを用いて補強しています。

通気用スリーブです。
こちらも防水テープを用いて補強しています。

防水テープの補強抜けが一か所ありましたが、弊社では現場監督以外に設計監理者と売主担当者も現場を確認し、個のミスをフォローできる仕組みにしています。

こちらは室内の断熱材の施工された様子です。

適切な断熱施工がされた住宅は、外気温の影響を受けにくい室内環境を保つことができます。それにより住まう方にとっての「快適性」は勿論、無駄な冷暖房費を抑える「省エネ」にも大きく影響します。

逆に断熱施工が不充分な住宅では、外気温の影響を受けやすいため、「夏暑く、冬寒い」環境となります。当然冷暖房費は高くなり、且つ壁面で温度差が生じるため結露やカビが発生する可能性が高まり、最悪の場合には住む方の健康面を損なう恐れもあります。

断熱材にも「F★★★★（フォースター）」が使われています。
「F★★★★」とは、ホルムアルデヒド対策のレベルのことで、F★～F★★★★までの4ランクに分類されており、F★★★★は最高レベルを意味します。

室内は、キッチンや浴室、石油ストーブなどの暖房器具類から多くの湿気（水蒸気）が発生します。その湿気を多く含んだ空気を壁内に侵入させないために、室内と断熱層の間に防湿層を設けることが大切です。

一般的に使用されるグラスウールには、予め防湿シートが施されていますが、そのシートを隙間なく施工することが大切です。隙間が生じると、そこから断熱層へ湿り空気が流入し内部結露の原因となります。

写真の通り、適切に隙間なく施工されています。

窓廻りなどの小さい隙間では、既成のグラスウールを現場加工する必要があります。
その際には、防湿シートをカットしますので、「機密テープ」を用いて隙間を無くす必要があります。

こちらも適切に施工されています。

リビング・ダイニング・キッチンの３箇所に施された床暖房（ガス）です。

最近は、建物のコストダウンを計り、床暖房を設置していない住宅もあるようですが、部屋を暖める際に水蒸気が発生しない床暖房は、結露対策や内部結露防止に有効な設備といえます。

２０１６年５月２日の全景です。