新築一戸建枚方市 レスピラーレ津田駅前B号地 基礎工事①
先日、レスピラーレ津田駅前B号地が着工しました。
今回も、地盤調査「スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)から始めます。
『スウェーデン式サウンディング試験』とは、地盤に対し荷重を50Nから1KNと段階的に増加して、ロッド貫入量を計測し、それ以後はロッドを回転させて半回転ごとの貫入量を計測し、地盤強度の判断材料とする試験です。
写真が調査の様子です。
地盤調査の結果、敷地の大半が切土であるB号地は「改良不要」と判定されました。
基礎工事着工です。
写真は、深基礎部分の捨コンクリートです。
捨てコンクリートは構造耐力には影響を与えるものではありません。
基礎の配置を表したラインを記すために打設されるコンクリートで、建築用語で「墨出し」と呼びます。
「捨コン」「墨出し」が完了すると、鉄筋工事です。
写真は深基礎部分の配筋の様子です。
図面に記載のとおり、縦・横とも200mmピッチで鉄筋を配置していることを確認致しました。
深基礎部分の配筋完了時の全景です。
深基礎部の次は型枠工事に入ります。
写真は、基礎立上り部の型枠を組んだ様子です。この型枠にコンクリートを流し込んでいきます。
ここで大切なチェックポイントは、立上り部の「かぶり厚」の確認です。
「かぶり厚」とは、アルカリ性のコンクリートで鉄筋を包むことにより、鉄筋が錆びることを防止しているため、建築基準法で鉄筋を包むコンクリートの厚みを厳密に規定しています。
基礎立ち上がり部分には、写真(赤〇)のスペーサーを利用して、必要なかぶり厚を確保している様子です。
型枠工事が完了したら、次の工程「コンクリート打設」に進みます。
写真は、打設時の外気温です。
コンクリートが固まる時間は外気温によって異なるため、打設時の気温によって以下のように規定されています。
◆コンクリート練り混ぜから打込み終了までの時間
外気温 25度未満 ・・・ 120分以内
外気温 25度以上 ・・・ 90分以内
◆コンクリート打ち重ね時間間隔
外気温 25度未満 ・・・ 150分以内
外気温 25度以上 ・・・ 120分以内
当日の外気温は25度以上、天候は曇りでした。
現場にポンプ車とアジテータ車 (コンクリートを運ぶ車)が到着し、コンクリート打設開始です。
フレッシュコンクリート(生コン)を打設する前に、ポンプ車に富調合モルタル(セメントと水のみを調合したもの)を流し、ホース内の流動性を高めます。
強度のでない富調合モルタルは基礎には打ち込まず、排出することが大切です。
アジテーター車で運んできたフレッシュコンクリートをポンプ車へ送ります。
送られたフレッシュコンクリートは、ホース先端から排出され、必要な場所へ打ち込まれていきます。
打ち込まれたフレッシュコンクリートに棒形振動機(バイブレーター)を使って振動を加え、型枠の隅々までコンクリートが充填し、密実に仕上がるようにします。
型枠内部にフレッシュコンクリートが充填された様子です。
上述した時間管理は、コンクリート納品伝票で行います。
◆コンクリート練り混ぜから打込み終了までの時間
外気温 25度以上 ・・・ 90分以内
この伝票によると、アジテータ車がプラントを出発した時間が12時51分、打ち込み完了した時間が13時34分と約36分間、規定時間内であることを確認致しました。
◆コンクリート打ち重ね時間間隔
外気温 25度以上 ・・・ 120分以内
今回は1台だけのため、打ち重ね時間間隔については検討不要でした。
写真は、コンクリート打設後に養生期間をとって、型枠を取り外した様子です。
打設時に鉄筋に付着したコンクリートを放置していると、次回打設するコンクリートと鉄筋の付着強度の低下につながるため、丁寧に取り除くことが大切です。