新築一戸建枚方市 レスピラーレ津田駅前B号地 基礎工事③
本日はレスピラーレ津田駅前B号地の基礎立ち上がり施工の様子をお伝え致します。
まずは立ち上がりの配筋の状況を確認していきます。
少し見えにくいですが、写真の赤〇は『アンカー』の位置が他のアンカー位置より基礎外側に出ている部分です。建築用語では、「通りが悪い」という表現をします。
『アンカー』とは、次の工程で土台(木材)と基礎を緊結するための金物ですが、この状態ですと土台の芯(中心)で緊結することができません。
この写真は、アンカーの高さを指摘した様子です。
他のアンカーに比べ、赤〇の箇所が極端に低くなっています。
この状態のままでは、土台の高さまでアンカーが届かない可能性があります。
こちらはベースコンクリート打設時に、鉄筋に付着したコンクリートです。
同じく、ベースコンクリート打設時に、鉄筋に付着したコンクリートです。
この状態で打設するコンクリートと鉄筋の付着強度の低下につながるため、丁寧に取り除く必要があります。
こちらは、鉄筋の「かぶり厚」を確保するために設置されたスペーサーです。建築現場では、形状に例え「ドーナツ」と呼ばれています。
よくあるミスですが、「ドーナツ」の設置する向きが間違っています。
こちらも「ドーナツ」の設置する向きが間違っています。
これは、基礎断面のイラストです。
型枠に挟まれた鉄筋へ矢印の方向からコンクリートを打設していきますので、左のようにドーナツ(橙色)を地面に水平に設置してしまうと、コンクリート打設の妨げになります。
右の写真のようにドーナツは、地面に垂直に設置するのが正解です。
上記に挙げた不具合箇所は、全て現場で指示を行い、立ち合いの上で納得のいくまで是正して頂きます。
是正後の様子です。
アンカーの通りやドーナツの設置、コンクリートの付着など、全てを是正されました。
こちらも適切に是正された事を確認致しました。
是正完了後、基礎立上り部のコンクリート打設を行います。
今回は、雨に泣かされ3度延期しましたが、雨天時のコンクリート打設は品質を大きく損なう恐れがありますのでやむを得ません。
写真は、いつものようにフレッシュコンクリート(生コン)を打設する前に、ポンプ車に流した強度のでない富調合コンクリート(セメントと水のみを調合したもの)を排出している様子です。
アジテーター車で運んできたフレッシュコンクリートをポンプ車へ送ります。
送られたフレッシュコンクリートは、ホース先端から排出され、必要な場所へ打ち込まれていきます。
打ち込まれたフレッシュコンクリートに棒形振動機(バイブレーター)を使って振動を加え、型枠の隅々までコンクリートが充填し、密実に仕上がるようにします。
アンカーの先端「ねじ部分」にコンクリートが付着しないように、テープで養生しています。
2016年9月9日、打設完了後の全景写真です。
2016年9月13日、養生期間を経て、脱型した後の全景写真です。