新築一戸建枚方市 レスピラーレ津田駅前 D号地 地盤調査
地盤調査「スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)を行いました。 『スウェーデン式サウンディング試験』とは、地盤に対し荷重を50Nから1KNと段階的に増加して、ロッド貫入量を計測し、それ以後はロッドを回転させて半回転ごとの貫入量を計測し、地盤強度の判断材料とする試験です。
調査は、建物の四隅と中心部の計5か所で測定します。
そのため建物の形状が決定してから行うことが肝心です。
青のスプレーは測定ポイントを示しています。
写真で確認できる3点は、上記図面の浴室・和室の角、及び建物中心のポイントです。
写真が調査の様子です。
以前は人力でロッドにつけられたハンドルを回転させて、貫入量の測定を行っていましたが、人力の誤差をなくし、より正確な数値を求めるために、最近ではこのような機械を利用することが一般的です。
1本75cmのロッドを何本も継ぎ足して、深い部分の地耐力を調査していきます。
上の写真と見比べて頂くと、ロッドが地中内に貫入されていることが確認できます。
一定の地耐力のある層(支持層)に到達すると、ロッドが空回りをはじめ、貫入できなくなります。
この一連の調査によって得られた結果を基に、地盤改良の要否を判断します。
2015年10月13日の全景です。
◆◆◆ 余 談 ◆◆◆
ある出来事をきっかけに、世間では「地盤」に注目が集まっています。その「出来事」について私は解説する立場にはありませんので、ちょっとだけ弊社の地盤調査時に注意している「取組」を紹介させて頂きます。
最近は機械の進化により、以前の調査方法に比べると、かなり地盤の状態を正確に把握できるようになってきております。
しかし、主に戸建の調査に採用されている「スウェーデン式サウンディング試験」では、イラストのように表層に大きな石などがあると、ロッド先端が石にあたり正確なデータが得られないケースもあります。
このような場合、調査員はポイントをずらして再調査を行いますが、石の大きさによっては、結果が変わらない事もあります。
ですから弊社では調査データのみで判断することを避け、地盤調査に立ち会い、過程も含めて把握し、且つ調査員の方へのヒアリングを行っております。
万一、調査員の方から「不明瞭な点がある」旨のご意見を伺った場合には、その解明を行うように心がけております。
以前のことですが、地表面70cmの位置からロッドが全く入っていかないという状況がありました。
調査員の方にお願いして、2回ポイントを変えて行いましたが、結果は同じでした。
そこで造成業者へ依頼し、不明瞭なポイント周辺をユンボで掘削することにしました。写真はそのときの様子です。
こちらは掘削したポイントの写真です。
メジャーで測定すると表層70cmのところに堅固な地盤がありました。
物件周辺は、山を切り開いて造成した土地だったため、地山部分がとでも強く良好な地盤であったことが確認できました。
この作業により安心して次の工程に進むことができました。
最近、多くの会社が地盤の沈下について「第三者の保証」を付けています。勿論、弊社の物件でも地盤についての第三者保証はありますが、「第三者保証があるから安心」とはあまり言いたくありません。
「家造り」に取り組む企業として、「保証」はあくまでも最終のセーフティネットであり、「安心」は弊社及び協力業者の技術者達が真剣に取り組んでいるから得られるものと考えております。