新築一戸建枚方市 レスピラーレ津田駅前 D号地 ベースコンクリート打設
レスピラーレ津田駅前D号地の基礎コンクリート打設の様子をご紹介します。
コンクリート打設時に注意すべき点が2つあります。
まず一つは、雨天時には、コンクリートの打設をしないこと。
コンクリートの必要な強度を確保するためプラント(コンクリート工場)でセメント、砂、砕石、そして水を厳密に配合して出荷されます。万一、施工中に雨が降りフレッシュコンクリート(まだ固まっていないコンクリート)に雨水(水)が加わってしまうと、各材料の割合が崩れてしまい予定している強度が得られないことになります。
もうひとつ大切なのは、打設時の外気温です。
コンクリートが固まる時間は外気温によって異なるため、打設時の気温によって以下のように規定されています。
◆コンクリート練り混ぜから打込み終了までの時間
外気温 25度未満 ・・・ 120分以内
外気温 25度以上 ・・・ 90分以内
◆コンクリート打ち重ね時間間隔
外気温 25度未満 ・・・ 150分以内
外気温 25度以上 ・・・ 120分以内
11月の打設のため、今回は外気温25度未満の時間を採用します。
余談ですが、上記規定は『建築基準法』ではなく『建築工事標準仕様書・同解説 JASS 5 鉄筋コンクリート工事』の規定です。
弊社では、家にとって最も重要な基礎が最良の状態になるように、法規制よりも厳格な管理を行っております。
現場に1台目のアジテータ車 (コンクリートを運ぶ車)が到着しました。
まずフレッシュコンクリート(生コン)を打設する前に、ポンプ車に富調合モルタル(セメントと水のみを調合したもの)を流し、ホース内の流動性を高めます。
その際、強度のでない富調合モルタルは基礎には打ち込まず排出することが大切です。
この作業も基本的な事ですが、遵守されていないことが多いようです。
準備が整ったら、いよいよコンクリート打設開始です。
アジテーター車で運んできたフレッシュコンクリートをポンプ車へ送ります。
送られたフレッシュコンクリートは、ホース先端から排出され、必要な場所へ打ち込まれていきます。
打ち込まれたフレッシュコンクリートに棒形振動機(バイブレーター)を使って振動を加え、型枠の隅々までコンクリートが充填し、密実に仕上がるようにします。
上述した時間管理は、アジテータ車 (コンクリートを運ぶ車)のコンクリート納入伝票で行います。
【青ライン】コンクリートがプラント(工場)を出発した時間。
【赤ライン】コンクリートが現場に到着した時間。
【黄ライン】コンクリートの打込みが完了した時間。
この伝票では、練り混ぜ時間が「10時18分」、打ち込み完了時間が「10時40分」のため、『コンクリート練り混ぜから打込み終了までの時間』に22分を要したことが確認できます。
こちらが2台目のコンクリート納入伝票です。
赤ラインの現場到着時間が「10時33分」、1台目の打込み完了時間が「10時40分」ですので、1台目の打込み完了前に2台目のアジテータ車が既に現場に到着していることが確認できます。
よって「コンクリート打ち重ね時間間隔」は、ほとんど発生していないことがわかります。
コンクリート搬入時には、このような手順で管理を行っていきます。本件では、全てのコンクリートを規定時間内に打設することができました。
こちらがベースコンクリート打設完了時の様子です。