レスピラーレ走谷B号地 (基礎 ベースコンクリート打設工事)
本日は基礎ベース部分のコンクリート打設です。 コンクリート打設の際に注意しなければならない事は、打設時の外気温と天候です。 コンクリートが固まる時間は外気温によって異なるため、打設時の気温によって以下のように規定されています。 ◆コンクリート練り混ぜから打込み終了までの時間 外気温 25度未満 ・・・ 120分以内 外気温 25度以上 ・・・ 90分以内 ◆コンクリート打ち重ね時間間隔 外気温 25度未満 ・・・ 150分以内 外気温 25度以上 ・・・ 120分以内 コンクリートは、必要な強度を確保するためプラント(コンクリート工場)でセメント、砂、砕石、そして水を厳密に配合して出荷されます。万一、打設中に雨が降りフレッシュコンクリート(まだ固まっていないコンクリート)に雨水(水)が加わってしまうと、各材料の割合が崩れてしまい予定している強度が得られないことになります。 天候は晴れ、外気温から25度未満の規定時間で監理します。
ベースコンクリート打設前に、配筋検査時の際に確認できなかった設備配管部分の補強です。
配管廻りをヒシ形状の補強筋が施されている事を確認致しました。
現場に1台目のアジテータ車 (コンクリートを運ぶ車)が到着しました。
フレッシュコンクリート(生コン)を打設する前に、ポンプ車に富調合モルタル(セメントと水のみを調合したもの)を流し、ホース内の流動性を高めます。
写真は、強度のでない富調合モルタルを基礎には打ち込まず排出している様子です。
この作業も基本的な事ですが、遵守されていないことが多いようです。
準備が整ったら、いよいよコンクリート打設開始です。
アジテーター車で運んできたフレッシュコンクリートをポンプ車へ送ります。
送られたフレッシュコンクリートは、ホース先端から排出され、必要な場所へ打ち込まれていきます。
打ち込まれたフレッシュコンクリートに棒形振動機(バイブレーター)を使って振動を加え、型枠の隅々までコンクリートが充填し、密実に仕上がるようにします。
上述した時間管理は、アジテータ車 (コンクリートを運ぶ車)のコンクリート納入伝票で行います。
この伝票では、練り混ぜ時間が「12時23分」、打ち込み完了時間が「13時32分」のため、『コンクリート練り混ぜから打込み終了までの時間』に69分を要したことが確認できます。
前述した規定時間内に打ち込みが完了しました。
2台目のアジテータ車 が到着しました。
到着時刻は、13時37分です。
よって「コンクリート打ち重ね時間間隔」は、5分程度であることがわかります。
こちらも規定時間内です。
コンクリート搬入時には、このような手順で監理を行っていきます。
本件では、全てのコンクリートを規定時間内に打設することができました。
コンクリートの打ち込みが終わると、凝結前にタンピング(写真の機具を使いコンクリート表面をたたく)を行い、コンクリート内の空洞をなくし沈降クラックを防止します。
2019年11月29日の全景です。